はじめに:馬だけじゃない、競馬は“人”が作るスポーツ
競馬と聞くと「馬が走るだけ」と思うかもしれませんが、実はその舞台裏にはたくさんの人が関わっています。馬をレースに出すためには、育てる人・走らせる人・支える人がいて初めて成立するのです。
この記事では、競馬に関わる主な人物——騎手・調教師・馬主の3人の役割を中心に、初心者にもわかりやすく解説していきます。「この人たち、何をしているの?」という素朴な疑問を一緒に解決しましょう!

騎手の役割とは?ただ乗るだけじゃないプロの技術
競馬で最も目立つ存在、それが騎手(ジョッキー)です。レースで馬に乗って走る姿は多くの人が目にする場面ですが、騎手の仕事は「ただ乗っているだけ」ではありません。
- 馬の性格やクセを読み取り、力を最大限に引き出す
- スタートのタイミング、コース取り、仕掛けのタイミングなどを判断
- レース前後には調教(トレーニング)や馬の状態確認も行う
また、騎手は体重制限(減量)が厳しく、日常的に体調管理も欠かせません。華やかに見えて実はとてもハードな職業です。
有名な騎手:武豊、クリストフ・ルメール、横山武史 など
調教師の役割とは?馬の“監督”であり“育成者”
調教師は馬を育てるプロフェッショナルです。馬主から預かった馬を、レースで勝てるように調教・管理します。
- 馬の個性や能力に応じたトレーニングプランを設計
- レースの選定や出走登録を行う
- 騎手との調整や戦略の相談も担当
まさに馬の監督とも言える存在で、調教師の手腕がレース結果に大きく影響します。
補足:調教師になるには国家資格(免許)が必要で、経験を積んだ元騎手がなるケースも多いです。

馬主の役割とは?馬のオーナーってどんな人?
馬主(ばぬし)は、競走馬を所有している人・法人です。JRAや地方競馬に馬を出走させるには、まず馬主がいなければ始まりません。
- 馬の購入費用・調教費用・維持費などを出資
- 調教師と相談しながら馬の育成方針を決定
- レースで勝利すると賞金がもらえる
馬主には個人だけでなく、クラブ法人(例:サンデーレーシング、シルクレーシング)などがあり、出資型で誰でも参加できる仕組みもあります。
有名な馬主:金子真人ホールディングス、近藤利一、キャロットクラブ など
その他の関係者もたくさん!支える人々の力
競馬には、騎手・調教師・馬主以外にも多くの人たちが関わっています。
- 厩務員(きゅうむいん):馬のお世話を毎日行う人。食事、ブラッシング、健康管理など。
- 装蹄師(そうていし):馬の蹄に「蹄鉄(ていてつ)」を打つ専門職。
- 獣医師:馬の健康管理とケガの治療を行う。
- 牧場スタッフ:育成や繁殖を行う、馬のふるさとで働く人たち。
このように、一頭の馬がレースに出るまでには、チームの力が必要なのです。

まとめ:競馬は「チームスポーツ」
競馬は馬が主役のスポーツですが、騎手、調教師、馬主、そして裏方の多くの人々が関わって初めて成立する「チームスポーツ」でもあります。
それぞれの立場の人たちの努力やドラマを知ることで、競馬を見る目が変わり、さらに深く楽しめるようになります。
次にレースを観るときは、ぜひ「この馬の裏にはどんな人がいるんだろう?」という視点で楽しんでみてくださいね!
私の好きなJRAのCMでは、1頭の競走馬に関わる様々な方がいることがわかり1頭の競走馬が出走するだけでどれだけ大変なものか想像するとすごいことであると実感します。
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